皆様。お盆はゆっくりと過ごすことができましたか?
熱く燃える甲子園や、パンパシフィック水泳2018を応援している方も多かったのではないでしょうか。
私は先日友人たちとビアガーデンに行き、ようやく夏らしいことができました🌻
休みを充実させて楽しむと、休み明けの仕事もまた新鮮な気持ちで臨めるのではないでしょうか。
昨今、時計界では時計の素材に様々なものが使われております。
ステンレスはもちろん、チタンやカーボン、セラミックなどが
主にケース、ベゼル、ブレスレット等に使われています。
今回は、その中でも”セラミック”素材に焦点を当てて書いていきたいと思います。
セラミックとは主に陶器や焼き物のことを指し、無機物を高温処理し形成して作られます。
特徴として軽量、傷に強い、耐腐食性などがあり、金属アレルギーとも無縁なので時計の素材としても近年使用される機会が増えてきています。
ただ、陶器と聞くと割れてしまったり、欠けてしまうのではないか?と思われる方もいると思います。
そんな疑問を解決してくれるのがファインセラミックスと呼ばれる先端素材です。
ファインセラミックスとは人工原料や天然には存在しない化合物を調合することによりできる高精密なセラミックスのことをいいます。このファインセラミックスを使うことで、高い強度を誇る時計が生み出されています。
ファインセラミックスは時計だけではなく産業機械、医療分野あらゆるところで幅広く使われています。
オロジオで扱うブランドにもセラミックスが使用された時計があります。
“PANERAI”
・Luminor 1950 3Days GMT Automatic CERAMICA
品番:PAM01441
ケース径:44mm
価格:¥1,230,000 (税抜)
セラミックを採用することでキズや衝撃に対する優れた耐性や美しいインパクトを与えるマットなケース外観など、パネライらしいミリタリーな雰囲気がより際立つ印象に思えます。
“ZENITH”
・DEFY EL PRIMERO 21
品番:49.9000.9004/78.R582
ケース径:44mm
価格:¥1,380,000 (税抜)
時計業界に旋風を巻き起こしているデファイコレクションにもセラミックケースのモデルがございます。
スケルトンの文字盤と漆黒のセラミックケースの組み合わせが格好良さと、色気も漂わせる雰囲気となっており、サテン仕上げとポリッシュ仕上げのコンビとなっているケースが立体感を出しています。
性能の進化とデザインの進化を完璧なまでに追求するゼニスはまさに秀逸といえます。
“IWC”
・パイロット ウォッチ クロノグラフ “トップガン・ミラマー”
品番:IW389002
ケース径:44mm
価格:¥1,250,000 (税抜)
光沢感のあるセラミック製ケースとカーキグリーンのカーフストラップという組み合わせが魅力的なモデル。
ベージュの針とインデックスが当時の軍用時計を彷彿させるミリタリーデザインに仕上がっており、赤いサークルがアクセントとして絶妙なバランスを成しています。
「トップガン」という伝説の名称で知られる米海軍戦闘機兵器学校ではトップエリートのパイロットが養成されます。その名を冠したこのモデルはパイロットシリーズの中でも最も男性らしいのではないかと思います。
“GIRARD-PERREGAUX”
・ Laureato 42mm Ceramic
品番:81010-32-631-32A
ケース径:42mm
価格:¥1,820,000 (税抜)
歴史あるマニュファクチュールブランドであるジラール・ペルゴがロレアートコレクションにオールセラミックのモデルを追加しました。
強烈な存在感とカリスマ性を発揮するロレアートのセラミックモデル。
オールブラックのデザインは腕元をグッと引き締め、精悍な印象を与えてくれます。
“Bell & Ross”
・BR03-92 ナイトラム
品番:BR0392-BL3-CE/SCA
ケース径42mm
価格:¥540,000(税込)
ベル&ロスのアイコンとも言えるスクエアケースモデルにもセラミックを使用したモデルがございます。
戦闘機のコックピット計器をモチーフにデザインされているベル&ロスの時計にセラミックが加わることにより計器の要素が際立つような感覚になります。
また、このナイトラムのモデルはコックピット内の色も表現してくれる個性あふれるデザインになっています。
ブランドによっては、ベゼルをセラミックにすることにより耐傷性を高める点や、ムーブメントの一部をセラミックパーツにすることにより部品の摩耗を軽減することを可能にしています。
硬質なセラミックを時計のケースやパーツに加工するには高い技術力が必要となります。
各ブランドの絶え間ない努力が高い技術力を生み出しているといえます。
機械式時計に現代の新たな技術が融合することによって外観の変化や機能面の向上がどんどんと進んおり、後世に受け継いでいけるという魅力はもちろんのことですが、偉大な伝統と現代の技術が織り成すものづくりにはロマンを感じます。