Blog 2016/5/27

オーバーホールの必要性

こんにちは、倉富です。

今日は、時計のオーバーホール(分解掃除)の事をお話ししたいと思います。
なぜ、オーバーホールをしないといけないのか?
どれ位の頻度で、オーバーホールをすればいいのか?

オーバーホールとは

オーバーホールとは、時計の健康診断のようなものです。
時計内部のパーツの摩耗や外装部品の消耗を最小限に抑え、長期にわたり、
状況を維持する為に必要な作業です。
時計を永くお使いいただく間に、ケースやブレスレットに汚れが付くように
時計の内部も汚れます。
オーバーホールでは、外装からムーブメントまで、全部品を分解し、破損および
摩耗部品の有無を確認しながら、分解し、数年間の使用により、オイルが酸化したり、
粘性が強くなった物を、きれいに洗浄し、新たに注油しながら、組み立て、調整いたします。

機械式時計の場合は、3〜 5年に1回のオーバーホールが理想的です。

では、オーバーホールとは、どうゆう事をしているかを説明致します。

 

1 外装の分解、洗浄、組み立て

外装部品をすべて分解して、超音波洗浄し、乾燥させた後、組み立てます。
外装を組み立てる際に、すべてのパッキンを新品に交換します。

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2 ムーブメントの分解

すべての部品を1つ1つ丁寧に分解し、磨耗している部品は、新品に交換します。

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3 外装及びムーブメントの洗浄

部品に付着した金属粉や劣化した油を専用液できれいに洗浄します。

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4 タイミング調整
テスターで確認しながら精度を合わせていきます。
振り角の確認と片振り、歩度の調整をします。
問題があれば、再度、分解して調整します。

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5 防水検査
ケースの裏蓋をしっかりと閉めた後、防水性能を空気圧で試験します。

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6 精度検査
時計の精度を、いろいろな姿勢差でテストをし、自動巻き機構やカレンダー機能の
点検も行います。

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これらの工程を、すべてクリアして、初めて、お客様のもとに、時計が戻ってきます。
時計を永くお使いいだだくために欠かせない、定期健診です。

オロジオで、お買い上げ頂いた時計の精度検査、洗浄などを無料で行っています。
お近くにお越しの際は、是非お立ち寄りください。

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