Blog 2022/1/20

機械式時計の日差には許容範囲があるんです!時計店スタッフが解説! 

機械式の腕時計は、「生き物」と呼ばれることがあります。

私も時計の説明をするときはよく使うフレーズです!!

持ち主の使用環境や使い方に呼応するようにして、時を刻むペースが変化することは、腕時計を所有されている方は、お分かりだと思います。

また高級な時計を購入したのによく時間がずれると悩まれる方もいらっしゃると思います。
時計はブランドやモデルが同じでも気温や環境、姿勢差など様々な条件で精度が異なってきます。

【機械式時計の平均日差】

日差とは、 時計の1日の進み・遅れの度合いのことで、主に機械式時計の精度を表しております。

機械式時計の精度は、使用環境や巻き上げ量等のさまざまな条件の影響を受けて毎日微妙に変化します。
日差は1日だけで判断せず、少なくとも1週間から10日程度の平均値を確認することが大切です。

機械式時計ではゼンマイが常に十分なエネルギーを各部品に供給することが重要になります。

ゼンマイがほどけてきて供給されるエネルギーが弱まると、精度を担う部品が正しい往復運動を行えなくなります。
安定した精度を得るためには、コレクションやパワーリザーブ によって異なりますが手巻き式の時計1日1回、同じ時刻にリュウズを回しゼンマイを巻き上げること自動巻きの時計1日に10時間以上着用して尚且つ、動力が伝わる何気ない動作をすることをオススメします。

また、時計はその日の気温や場所などの環境変化によってもかなりの差がでます。
高温時には時計の精度を制御する部品が伸び、動きもやや緩慢になるため、一般的に遅れがちです。
低温時はその逆で、進みがちです。

その他、時計の姿勢によって精度も変化します。

このように高級な腕時計でも使用する環境などで日々変化していきます。時計には何百という部品が入っており

操作する一つ一つに手間暇がかかるからこそ、皆さんも機械式腕時計に魅了されてしまうのかもしれません…。

【機械式時計の日差の許容範囲は?】

機械式時計には上記の様にブランドやモデルによって構造が違う為、精度が若干変わってきます。

さて、機会式時計の日差の許容範囲ってどれくらいでしょう!?

一般的には各ブランドの現行モデルであれば1日±20秒の日差だと許容範囲と言われております。

ただし、1日だけで判断せず基本的には1週間でどれくらいの日差があるかを調べる必要があります。

1週間で上記以上の大幅な遅れ・進みがある場合はメンテナンスもしくはオーバーホールを検討する必要がございます。

 

オロジオ では現在、当店でご購入のお客様には無料で時計の精度検査や洗浄を行なっております。
新たな年になり一生モノの時計を一度メンテナンスしてみてはいかがですか?

是非、お気軽にお立ち寄りください!!

【各ブランドの保証期間】

※ブランド別保証期間に関しましてはこちらのリンクをご参照ください

永尾知己

 

 

 

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