Blog 2025/8/7

時計店スタッフの妄想ブログ vol.2『ORIS ビッグクラウン ポインターデイトを連れて、京都大人旅に行ってきた!』

◆ 妄想は突然に ◆

 

ある日の朝のこと、

「この間の連休で、東京に行ってきたんですよ」

そろそろ店内清掃を終えようかという時、スタッフが私にそう言うではありませんか。

「ほう!東京に」

「宮﨑さんも、たまには遠くに出かけてみたらどうですか。良いですよ“旅”」

…… “旅” かぁ。

「普段目にしない景色の中を歩いたら、すごいリフレッシュしましたよ」

……いいなぁ “旅” 。

 “旅行” というのとはまた違う、ちょっと大人チックな響き。

 “旅” という言葉には、これまでの人生の紆余曲折を見つめ直す清算的行為とでもいうかのような、

路傍で目にした小石に、これまで見落としていた何かを見出す瞑想的行為とでもいうかのような、

そんなニュアンスが漂う。

……大人 “旅” 、したいなぁ。

「めちゃくちゃ美味しいイタリアンのお店の店主さんと仲良くなって──」

「うん、ちょっと行ってきます!」

手にしていたモップをスタッフに託すと、私は足早に店頭へと向かいました。

無数に並ぶ時計の中から選んだ『これぞ!』と思う一本。

その時計とは、『ORIS (オリス) ビッグクラウン ポインターデイト』

サッとお会計を済ませると、手に入れたポインターデイトを秒で装着ッ!

突然ですが私、今からこの時計と (妄想)“旅” に出ます!

 

◆ 千年の都・京都 ◆

 

良く冴えわたる妄想の中、朝一番で京都に降り立った私。

“旅” と言えば京都でしょう。

『安直』ではなく『王道』、『そうだ、京都行こ…』ではなく『よっしゃ!京都行くぜ!』

“旅” という言葉の響きには、歴史に彩られた京都がピッタリ!(イエス!ピッタリィ!!)

そして、1904に創業され長い伝統と美意識が息づくORISこそ、

そんな京都に相応しい一本だと思い、迷いなく選んだのです。

【1904年:オリスはポール・カッティンとジョージ・クリスチャンによって、スイスのヘルシュタインで創設されました。120年以上にわたり、時代を超える美しさを備えた機械式時計を作り続けています】

 

ご覧下さい!ポインターデイトが、こんなに嬉しそうに朝日に輝いています!

時計の印象は “鮮やか” です。

これほど色調の明るい色を用いながら “派手だ” と思わせないのがORISの凄いところ。

40mmというサイズ感も、軽やかに楽しみたい今回の “旅” にピッタリ!

 

◆ 朝:東山の小径で、時間は“歩く” ◆

 

さて。やって来たのは、清水寺へと向かう産寧坂。

古くから清水寺の参道として栄える通りです。

ああ、幾編もの歴史を吹き渡った京都の風が、今日は私の両頬を撫でている。

私は手元で動き続ける小さな針に視線を落としました。

まだ朝の8時前。

人もまばらな石畳の道に、風の音とカラコロと響く下駄の音。

心地よい静けさが、時間も日付も “針で指し示す” クラシカルな雰囲気と調和しています。

【写真は初代ビッグクラウン ポインターデイト。1938年、オリスはビッグクラウンとポインターデイトを搭載した初のパイロット用時計を作りました】

 

この時計は秒針も日付針も、すべてが優雅に “歩く” ように動く。

せっかくですから、私も一歩一歩ゆっくりと景色を愉しんで参りましょう。

ええ、 (妄想)“旅” は始まったばかり。

なんなら、一週間ほど滞在して(妄想)、京都観光しても良いんです(妄想)!

『急がなくていい』

そんな小さなメッセージを、ポインターデイトからもらった気がしました。

 

◆ 昼:京町家で味わう、季節の懐石 ◆

 

「しかし、お腹が減った(気がする)」

お昼は、予約していた町家懐石へ。

玄関の引き戸を開けて靴を脱ぐと、畳の間へと案内されました。

ほのかに香るイ草の匂い。胸を満たすように、その香りをゆっくりと吸い込みます。

妄想の窓から差し込む柔らかな光と、古庭に繁る孟宗(モウソウ)竹。

左手首にはめたポインターデイトのシンプルなベゼルが、チカリと輝く。

落ち着いた和テイストにもピッタリと馴染んでくれるこの時計の万能さに、改めて感じ入ります。

ほどなくして、柔らかな木目の浮かぶテーブルに懐石料理が並びました。

用意されたお膳の器ひとつひとつに、まるで ”季節” が宿っているかのようです。

私はゆっくりと器を手に取り眺め、次に料理へと視線を移します。

趣深い器と、心のこもった料理。

どちらも欠いても、食の醍醐味を味わうことは叶わない。

その時、器を持つ私の手首でまたORISの時計が柔らかな光を反射しました。

目に映ったのは丸みを帯びたアラビア数字と、繊細なレイルウェイトラック。

そうだ、この二つも同じだ!

ポインターデイトを味わう上で、それぞれが欠かす事の出来ないもの。

『食も、時間も、“味わう” ことが大切』

ORISが造り続ける時計は、そんな京都の教えと共鳴している気がしました。

 

◆ 午後:哲学の道を歩きながら ◆

 

京懐石でお腹を満たした私は、次の大人旅の目的地へ…

南禅寺から銀閣寺へと続く「哲学の道」。

周囲に美しい自然広がる、“日本の道 100選” にも数えられる風情ある小径です。

この「哲学の道」という呼び名は、日本の哲学者で「善の研究」の著者、

西田幾多郎が好んで散策したことから名づけられた呼び名。(本当)

トップリと思索に耽るには、まさに持ってこいのシチュエーションでしょう。

さあ、私はこの小径で何を思案しようか……

小川に沿って歩くこと小一時間。何について思案しようかとずっと思案していましたが、妙案は浮かばず。

時計を見たら、時間は午後4時を少し回った頃。

それにしても……

ポインターデイトの合計4つの針が、いつもより頼もしく感じます。

ショーケースの中で見せるかしこまった表情は消え、物事を鋭く探求する

まさに学者然とした表情。

その頼もしい学者の経歴とはこうだ…

「ビッグクラウン」の由来となった、グローブをはめたままでも操作できる大きなリューズ。

日付窓を排し、ダイアルの外周を囲む『1〜31』の数字で指し示すデイト機能。

良好な視認性実用的な操作性。

1938年のコレクション発表以来、パイロットたちを中心に世界で永く愛された実績。

そして、シースルーバックから覗く、秘められた赤い錘(おもり)「レッドローター」

【2002年:レッドローターはオリスのトレードマークになりました。
それは手が届く金額で現実的な機能を備えた、高品質な機械式時計というオリスの哲学を表しています】

 

色々な肩書を持ちながらも、それに慢心することなく物事を探求する学者。

もしくは、求道者と呼んで差し支えないのかもしれません。

そんな時計を手首に巻いて、そろりと歩く「哲学の道」

ああ、今宵は美味いお酒が飲めそうです。

 

◆ 夜:路地裏の町家バーで語らいのひととき ◆

 

夜の祇園は、柔らかな灯りと古風な街並みが織りなす舞台。

祇園の細い路地を抜けると、古い町家を改装した隠れ家的バーへ。

私はゆっくりとカウンターに腰掛け、ウイスキーを口に含みました。

「お客さん、どちらから?」

カウンターの向こうから声を掛けてきたのは、

白髪交じりの髪をピシっと撫でつけた、雰囲気ありありなバーテンダー。

「外から来たのが分かりますか」

「バーテンとして随分と長く人を見てきましたから。なんとなく、ね」

「私は博多から。じつを言うと “妄想旅” なんですよ、これ」

思わず本音が漏れたのは、古都の風情と芳醇なウィスキーの為か。

しかし、老練なバーテンはいささかの戸惑いも見せずに2、3度頷いた。

「それはそれは、素敵な趣味をお持ちだ」

落ち着いた照明に照らされた、バーテンダーの柔和な微笑み。

時計に視線を落とすと、ドーム型風防越しに美しい文字盤が揺れた。

その瞬間、心地良い陶酔感の中で「時計と旅がひとつになった」そう思えたのです。

ORIS ポインターデイトは、スマートウォッチのような“便利さ”とは真逆の時計。

でも、京都という街を ”妄想”旅してみて思いました。

「この時計は、時を“計る”より、“感じる”ためにある」

大切なのは時感(じかん)。

千年の歴史という長大な布も、今”という糸を根気よく織り成したもの。

【1938年:一貫生産メーカーであるオリスは独自の脱進機を開発します。多くの有能な時計師を雇い、
男女平等に仕事の機会を提供する会社になりました】

 

刻々と編まれる時間”に、ポインターデイトの “リズム”は寄り添います

 『旅』は“思い出”じゃなく“今”を大切にする行為。

だからこそ私は、この一本と旅をしたくなったのかもしれません……

【1956年:ジェネラルマネージャーのオスカー・ヘルツォークはロルフ・ポートマン弁護士と共に、
スイス時計法の撤回を求める活動に取り組みました。そして10年後の1966年、見事に成功を勝ち取ったのです】

 

「いつまでこちらに?」

「そろそろ戻ります。朝の掃除が終わったばかりなんです」

「そうですか。帰りはすぐでしょうが、お気を付けて」

 

◆ お結び ◆

 

「……そう、大切なのは時感(じかん)」

「宮﨑さん、オープンまでもう時間ないですけど。身支度終わりました?」

「え…」私は慌ててモップを放り出します「まったく終わってません」

急いでネクタイの結び目を作っていると、不意に(妄想)”旅”の思い出が次々と甦ってきました。

朝日に輝く京都の街、産寧坂の心地良い静けさ、京町屋で味わった趣深い懐石料理、夜の祇園での至福の一杯。

しかし、私の左手首に『ORIS ビッグクラウンポインターデイト』はありません。

あの、鮮やかな黄色の文字盤を持つ素敵な時計は、冷たいショーケースの向こう側。

《また、一緒に旅に行こう。今度は ”本当” の旅に》

一瞬、『ポインターデイト』のささやきが聞こえたような気がした。

このイエロー文字盤の時計をはめて!本当に京都大人旅がしたい!

【2024年:創立120周年を迎えたオリスは、独立した機械式時計メーカーとして、人々に喜びと笑顔をもたらす時計を作り、人と地球を第一に考えた責任あるビジネスを行うという使命を持ち続けています】

 

この “(妄想)旅” でORISビッグクラウンポインターデイトが、よりいっそう欲しくなりました(涙目)。

今回の妄想ブログはここまで!

次回もぜひ読んで下さいッ!

 

Oro-Gio 宮﨑

 


詳しくはコチラ→ORIS BIG CROWN ポインターデイト

 

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