Blog 2016/11/3

IWC歴史②

1936年、航空機の黎明期おいて、パイロットたちは懐中時計をナビゲーションのために使用していました。
飛行のための専用時計など当時はまだ存在していませんでした。
しかしIWCは初の『スペシャル・ パイロット・ ウォッチ』を1936年に開発しました。
頑強な風防に矢印のマーカー付き回転ベゼルで瞬時の視認性を実現。耐磁ムーブメントに加え、高いコントラストの夜行性の針と数字を備えています。

IWCの設計者は現行でも続く、オリジナルの『ビック・パイロット・ウォッチ』と『マーク11』の製作にあたり『計器類のデザイン』をモデルにしました。
特に1984年まで製造され、英国空軍の為に開発された『マーク11』はIWCのパイロット・ウォッチの中でも最も有名な時計で、プロのパイロットたちの厳しい基準に応えることのできたパイオニア的存在のモデルです。
※現行は『マーク18』まで続いています。

その後もIWCパイロット・ウォッチの伝説は引き継がれ、1988年には『パイロット・クロノグラフ』を、1992年にはスプリット・セコンド機構と自動巻き機構を備えた『パイロット・ウォッチ・ダブル・クロノグラフ』を発表。また、1998年には加速するグローバル化に伴う長距離移動の増加の答えとして、リュウズだけで時間と日付が変わる『パイロット・ウォッチ・UTC』が登場。

そして、遂に2002年にIWC伝説的モデルを復活させます。
1940年にケース系が55mmという初の飛行監視要員用時計『ビック・パイロット・ウォッチ』が満を持して登場。
IWCファンならずとも、待ち望んだ時計です。

伝説モデルを復活させながらもIWCは詩人兼パイロットでもあったアントワーヌ・ド・サンテグジュペリに敬意を表し、限定モデルを発表しております。
ブルーダイヤルは著書の『星の王子様』を連想させるミッドナイトブルーを。またブラウンダイヤルは、サンテグジュペリ氏が1944年7月31日に最後のフライト時に着用し、その時の写真にも写っていたブラウンジャケットと同じブラウンの文字盤を採用しております。

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このようにIWCはパイロットと深い絆を持ちながら、70年以上プロフェッショナル用のパイロット・ウォッチを製作し続けております。
特に今期はパイロット・ウォッチを一新させ、よりオリジナルに近づけたデザインに加え、中身のムーブメントは最新機能を搭載。
世界最高峰のパイロット・ウォッチの一つとも言えるでしょう。

Oro-Gioでもそんなファン待望のモデルがぞくぞくと入荷し、今期一番とも言える品揃えをしています。
どうぞ、この機会に新しくなったパイロットウォッチをご覧にいらしてださい。
スタッフ一同、心よりお待ちしております。

                                                    永尾知己

 

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