Blog 2021/3/22

パネライ ルミノール 〜ケース作りへのこだわり〜

イタリア海軍によって使用され長い間、門外不出の軍事機密とされていたパネライ。
90年代後半、民生用として登場して以来、多くのファンを獲得し一過性の流行では終わらないラグジュアリースポーツウォッチの代名詞として根強い人気を誇っています。

人気の要因は海軍由来のタイムピースだけに視認性や精度、耐久性を備えた実用性と1936年にプロトタイプとして作られたラジオミールからはじまりその後、耐久性や防水性を進化させたルミノールへと変遷を遂げながらも大きく変わることのない洗練されたデザインの高さも大きな要因に挙げられます。

デザインが大きく変わらないパネライですがムーブメントはマニファクチュール化を実現し、ケース作りにおいても時代とともに進化を遂げ、特にルミノールケースは複雑で立体的なケースの加工が可能となりました。あらゆる時計ブランドの中でもトップクラスのケース加工が施されていると言えます。

ルミノールのケースは『ルミノール』ケースにはじまりサイドに丸みを持たせた『ルミノール1950』ケース、P.3000ムーブメントを搭載して発表された『ルミノール 1950スリーデイズ-47MM』タイプではケースサイドに【エッジ】を立たせた非常に複雑な加工が施されました。

金属の塊を鍛造によって成形されたケースはその後、曲面の多い複雑なケースにする切削工程において通常ルミノールの倍の時間の35分をかけ削り出されたあと一般的なケースの4倍の磨き時間を費やしポリッシュされます。パネライのケース作りにおける並々ならぬこだわりが感じられます。

 

【ルミノールケース】 サイドから見るとフラットでスクエアな形状をしたデザイン

【ルミノール1950ケース】上記ルミノールケースより丸みをもたせた加工が施され、より曲面を強調

【ルミノール 1950 スリーデイズ-47MM】で採用された『エッジ』を際立たせたデザイン。ケースサイドのエッジとケースの角が交わる部分は非常に精巧で複雑かつ高度な技術が必要 ※写真はレフトハンドモデル

【ルミノールドゥエ】写真は38mmサイズのモデル。小ぶりで薄型になったケースでもこれだけ複雑で形成の難しい加工が可能になりました

当初、この【エッジ】を立たせたケースは47mmサイズで展開されていましたが薄型モデルの『ルミノール ドゥエ』コレクション登場後、同様のケースが採用されています。通常ルミノールより40%程薄く、サイズも45mmサイズ以外に42mm、38mmと薄く小さくなったケースにこれだけ複雑な切削や磨き加工を施す事がいかに大変な事かは容易に想像できます。

このようにルミノールのコレクションの中のケースを見比べるだけでも造形に違いがあり、好きなモデルを選ぶ楽しさや所有欲を満たすこだわりが随所に散りばめられたパネライのルミノールシリーズ。どうぞ実際に店頭で実物を見比べ手に取って違いをご覧下さい。

また、下記コレクションはパネライより生産終了が発表されたモデルです。どれも個性があり特徴的なモデル!
お探しの方はお早めにお問い合わせください。

井上

パネライ コレクション
https://oro-gio.co.jp/brand_list/panerai/

 

 

 

PNPAM00557 - Luminor Left-handed - 47mm

【PAM00557】
3日間手巻きの自社製P.3000ムーブメントを搭載したルミノール。9時位置にリューズを備え、プレキシ風防が採用されたパネライの歴史と特別感を存分に味わえる生産終了モデルです。複雑な加工でサイドに【エッジ】をたたせたケースが特徴です。
¥1,144,000(税込)

 

【PAM00944】
これまでのルミノールより40%ほど薄くなりエレガントな表情になりました。
ムーブメント内にローターを埋め込んだマイクロローターを採用し、GMT、パワーリザーブ 表記、ゼロリセット機能を備えたハイスペックモデル
¥1,342,000(税込)

 

【PAM00926】
こちらは38mmサイズのルミノール ドゥエモデル
チタンケースのモデルはステンレスタイプよりも軽量で耐傷性に優れています。
チタン特有の色味の濃い発色で独特の風合いをお楽しみいただけます。
¥836,000(税込)

 

 

【PAM01058】
ブレスレットタイプ 
新しくなったルミノール1950ケースはケースバックがシースルーではなくなりました。
シースルーバックお探しの方はお早めに!
ベゼルがサテン仕上げとなっているため装着時、落ち着きある表情となります。
¥1,023,000(税込)

 

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