Pizzeria Da Gaetano ピッツェリア・ダ・ガエターノ
住所:福岡市中央区渡辺通2-7-14 バグーロ薬院1F電話:092-986-8822
営業時間:ランチ⽔曜〜⾦曜12:00〜14:00/⼟⽇祝11:30〜14:30
ディナー⽕〜⼟曜18:00〜23:00L.O./⽇曜18:00〜22:00L.O.
店休日:月曜(祭日の場合は翌日)・第1火曜
ピッツェリア・ダ・ガエターノ
http://gaetano.jp/
ここ「Pizzeria Da Gaetano/ピッツェリア・ダ・ガエターノ」は、ナポリ・イスキア島の名店「Da Gaetano」の味を受け継ぐピッツェリア。暖簾分けを許されたのは、世界でも唯一ここだけという希有な存在として知られる。そんなピッツァを思い立ったらすぐに頬張れるなんて。福岡はなんて幸せな街なんだろう。
オーナーはTOMMYさんこと、舌間智英(したまともひで)さん。もともとコンピュータ関連の仕事をしていたが、ある日、東京でとんでもなく素敵なピッツァリアと出会う。「スタッフのみなさんがアルマーニのスーツをピシッと着てピッツァを焼いているんです。びっくりしました」。こんな格好いい世界があるのかと驚き、26歳の時、ピッツァの聖地・ナポリへ。目的地は、“神の手”を持つマエストロ・ガエターノの店だ。弟子入りして6年。TOMMYさんは息子のように可愛がられ、“Gaetano”の名を受け継ぐことになる。
「僕は“物づくり”が好きなんです。ピッツァ作りも、パソコンから手へと動かしているものが変わったと思っています」とTOMMYさん。生地をみるみる形にし、具をのせて、窯へと運ぶ。あっという間に焼き上がるピッツァ。熱々がテーブルに運ばれてくる。
まぶしいほどのトマトの赤!まずは目で楽しませてくれる。たまらずガブリ。外側の生地はもちもちっと噛みごたえがあり、中心部はパリッと香ばしい。本場と変わらず塩味を効かせた生地が、ワインを次々に口へと運ばせる。素朴な小麦の香りもおいしさのひとつだ。
たまたま居合わせた常連さんは、なんとナポリ・イスキア島へ行ったことがあり、「本店も福岡の『Da Gaetano』の雰囲気そのままですよ」と教えてくれた。ちなみに本場では、ひとりで1枚ピッツァを平らげるそう。「大人でも子どもでも1人1枚、シェアしない。『これはオレのだぞ!』というオーラが出ていて、1切れちょうだいなんて言えません」と笑う。日本人のおにぎり1個、ご飯1膳のような感覚なのだろうか。それだけピッツァが食生活の真ん中にあるのだろう。
「Pizzeria Da Gaetano」のロゴであるオイルポットは、イスキア島の店と同じもの。中には辛みの効いたオリーブオイルがはいっている。お好みでピッツァにかけたい。
「Pizzeria Da Gaetano」のファンは「とにかくこの店が好き!」。この店の話をするだけで笑顔になっていくからおもしろい。「好き!」の理由のひとつに、味、人、空間のすべてが、ナポリそのままなことがある。カメリエーレ(フロア責任者)たちもイタリアでの経験があるそうで、イタリア仕込みの粋で陽気なサービスが魅力。心からの「ウエルカム!」があふれでている。
「みなさん、ウチの店で食事をしたいという目的をもって、薬院まで来てくださるのがうれしいですね」とTOMMYさん。お客さんたちが「好き!」「楽しみたい!」の気持ちで集ってくれるから、相乗効果で店の雰囲気がさらに明るくなるのだろう。それは、初めて訪れたお客さんにも伝わり、「Pizzeria Da Gaetano」で過ごす時間は特別なものになっていく。
「Pizzeria Da Gaetano」を愛してやまない客のひとりに、オロジオ・木村社長がいる。そこで、必ずオーダーすべき料理は?の質問を投げかけてみると「カメリエーレにおまかせするのがいちばん」と言う。「その時の旬のもの、お客さんの気分に合うだろうというメニューを選んでくれます。何を食べようか迷うのならば、カメリエーレに身をゆだねていた方が正解ですよ」。
メニューには、ピッツァのほかに、前菜、パスタ、メインの肉料理、デザートまでが勢ぞろい。ピッツァのテイクアウトも可能。人気店なので夜は早めの予約をおすすめする。