『FORZA STYLE』編集長/ファッションディレクター 干場義雅
1973年、東京生まれ。メンズファッション誌の編集者を経て、「LEON」「OCEANS」の創刊に携わる。2010年独立後、デジタルマガジン「FORZA STYLE」編集長を務め、ファッションディレクターとしてテレビ、ラジオ、イベントなど多岐にわたって活躍。本誌『FORZA STYLE』編集長/ファッションディレクター。FORZA STYLE
http://forzastyle.com
2018年12月22日(土)、クリスマスを間近に控えたこの日。一年を締めくくるのにふさわしいプレミアムなイベントが、ここオロジオで開催された。ウェブマガジン『FORZA STYLE』の編集長・干場義雅さんを招いてのトークショーだ。しかも「パネライ」を大いに語るという時計好きには必聴のテーマ。この日を待ちわびたファンは多く、1時間以上前からゲストが続々と集まってきた。
「パネライ」といえば2018年にパネライ初の38mm径モデルなどが発表され、オロジオでも待望のコレクションを披露。ミニマムになったケース径、高級感のあるストラップ、ドレススタイルにも似合うデザインで、男性はもちろん、女性にもおすすめしたいエレガントさ。「パネライ」の魅力がまたひとつ増えた、そんな印象だ。
トークの時間となり、司会を務める古田厚子さんが登場。実は彼女もパネライのユーザーで、今回のイベントを本人も楽しみにしている様子。そして大きな拍手で迎えられた干場さんとの最高の時間がここに始まった。
「パネライのタフなイメージに合う装いで来ました」と黒のアイテムをトータルで身にまとった干場さん。パンツ、ニット、ライダース……。「自分にとって最高のもの」と、愛おしそうにひとつひとつのアイテムを丁寧に紹介。表層的であるファッションこそ、その歴史と背景を伝えたい。ファッションディレクターとして担う役目をここでも感じさせてくれた。
ではなぜ「パネライ」を選ぶのか? 「フィレンツェに本店を置くパネライは、大聖堂の修復を手掛けるなど社会貢献も行なっているブランド。そして元々はイタリア海軍のために作られてきた軍用時計でした」と、干場さんはその歴史の持つ重みを語ります。
海に深く潜っても、暗闇で光って、しかも見やすい視認性の高い文字盤。命をかけて行う任務の中で常に進化してきた機能性、歴史的な遺産をも任せられる緻密な仕事。「パネライの良さは、そんな根源にあります」。歴史の中で積み重ねられたモノだけに宿る美しさが、干場さんには見えているのかもしれない。
「今日パネライをつけてきた方は?」の問いに多くの挙手が。「いいですね。男性にはもちろん、是非女性にもつけてもらいたいですね。最初は似合わなくてもいいんですよ。似合う女性を目指せばいい。そんな指標になるのは素敵なことです」。
そうして、干場さんによる「パネライ」を取り入れたトータルコーディネートのプレゼンテーションが始まった。ドレスシーンに、ビジネスシーンに、カジュアルにも。「腕時計だけが目立っちゃダメなんです。服だけでなく、街や海、その風景に立った時に馴染むスタイルであることが大切です」。
「パネライ」の魅力だけでなく、ファッションの進化の歴史、コーディネートのコツまで、贅沢な1時間のトークにゲストの方々も満面の笑み。さらに料理やワインを囲んで、気さくに話かけてくれる干場さんとのひと時は、大人たちへの最高のクリスマスプレゼントだ。
そんな幸せな時を刻むのは「パネライ」の腕時計であって欲しい。